でもこのまま待って

彼女に返事を委ねると





断られる気がしていた。










再会した時に
一緒に会場に行くのを断られたし……



最初は飲み会も断られたし……










だから俺は


強引でワガママな男になった。











「や~お願いだよ。
どうしても僕は
コリちゃんと付き合いたい~~」








彼女の手を一層揺らしながら
子供っぽく駄々をこねて






我ながら痛い男だなぁ……
呆れられるかなぁ……
と思っていたら










彼女がくすくす笑った。















あまり笑ってくれなかった彼女が
笑ってくれたのが嬉しくて







俺も笑って







「ね?」




と首を傾げると











「はい」




と言ってくれて









俺の作戦は成功した。