俺を見ると
「な~んだ、良かった~
嫌われたんじゃなくて。
でも同級生なんだし緊張しないでよ~」
俺はなんだか愉快だった。
変に緊張してしまったんだろう。
芸能人だからという理由で
緊張してしまうと言う彼女を見ると
確かに頬がほのかに赤い気がした。
ホントに純粋な子なんだ………
きっと俺に限らず
あまり男慣れしてないというのも
あるんだろうな………
今まで俺からよく目を反らしてたのって
緊張してたからだったんだ……
そう思うと
なんか彼女のことを
ものすごく可愛いと思った。
俺は握っている彼女の手ごと
通路に下ろし
ゆらゆらさせた。
「な~んだ、良かった~
嫌われたんじゃなくて。
でも同級生なんだし緊張しないでよ~」
俺はなんだか愉快だった。
彼女の様子を伺いながら
彼女がどういう気持ちなのかと
あれこれ考えてきたけど
たぶん俺を
たぶん俺を
芸能人だという目で見ていたから
変に緊張してしまったんだろう。
芸能人だからという理由で
近寄りたい人たちが沢山いるのに対して
彼女の場合は
俺が芸能人だから
近くにいるのが怖い
そう考えていたんだろうなと思った。