歩きながら時間を確認すると
15時ちょうどだった。






彼女にLINEを送ってみる。















緊張したけど






送ってすぐに既読がついて


すぐそこまで来てくれているのが分かった。












安心した俺は




駐車場への自動扉を通過しながら



彼女へ駐車場を降りるようLINEを打つ。















遠くにある坂を
小さい女の子が下ってくる。












ちょっと子供みたいで……可愛い…。













俺は若干口元が緩みながら




警備員に話し掛ける。









「すみません。
あの人僕の知り合いなので
ここ通して下さい。
あの~秘密でお願いしますね」







この警備員のおじさんは
何回か会ってるから
俺のことをちゃんと認識しているようで




「分かってますよ。
守秘義務ですから」




ニコッと微笑んで敬礼してくれた。









「ありがとうございます」









俺は彼女の方に目を向けると

手招きをする。










彼女はそれに気づくと


小走りで近寄って来てくれた。