彼女から連絡が来た翌日の仕事終わり






寮までの移動の車で彼女に電話を掛けた。
















「もしもし」







「あ、モヨナ?今大丈夫?」







「うん」









彼女の声は相変わらず弱い感じだけど


元気がないという感じでもなかった。














「昨日言ってた相談って?
どうした?」















「あの………この間のMVの撮影で
お世話になったプロデューサーさんから
連絡が来て…」







そこまで聞いて




僕はえっ と驚いた。











なぜなら


MVの撮影の件は全て
僕を通す話だったはずだからだ。










「ぇ………プロデューサーさんが
何の用で…?」