彼女はゆっくり歩いてる感じで
俺の方が早く彼女へ近づいていく。
たぶん格好的に
この会に来てる同級生だよな………
誰だろ………
なんとなく
一人で会場に入るのが怖いのもあって
俺はその人に声を掛けた。
「すみません」
その声に
彼女はハッとしたように顔を上げて
僕を見た。
その瞬間
俺の中で衝撃が走る。
この子…………
すっごい可愛い………
俺のタイプ……
彼女は何を思ったのか
腕に掛けている小さなバックの中を覗いたり
後ろを振り返ったり
キョロキョロしていて
そんな小動物感のある仕草に
可愛い……とまた見とれていた。