「事務か~!
この前電話した時
なんかすっごいカッコ良かったよ
コリちゃん」
彼女はやっぱり可愛いイメージで
印象は中学時代で止まっていたから
この間初めて電話をした時
やっぱり社会人なんだなぁ……
お互い大人になったんだなぁ……
と実感する所があって
彼女のことを
初めてカッコいいと思った瞬間だった。
「そんな……普通ですよ……」
「僕には出来ない」
褒めたつもりだったけど
どうやら彼女はそう捉えなかったようで
一瞬僕を見た目が
ちょっと冷たかった気がした。
だから俺は弁解した。
「ほら事務ってさ
電話対応とかお客さん迎え入れたりとか
ホント色々業務あるし
結構頭使うでしょ?
僕頭悪いからさぁ
やったら失敗ばっかりな気がして……
だからすごいなぁってホント思う。
会社で働けるのはスゴいしカッコいいよ」