彼女の話しぶりは
なんで私に電話してきたの?って感じが
すごく伝わるものだったけど
「大変だなんて……
ありがたいけどね」
彼女の言葉の解釈はしきれないから
とりあえずはそう返して
「それよりさ
近々同級生で集まる話が出てて
コリちゃん来てくれないかな~と思って」
俺は有りもしない作り話を
彼女にし始めた。
乗ってくれたら
後でジュングと企画すれば良いし……。
とにかく
今の彼女がどんな子なのか
もっと知りたいし
彼女と何かしらの接点を持ちたかった。
それくらい俺は必死だった。
でも彼女はやっぱり
「他の人誘った方が良いと思います。
私あまり社交的じゃなくて……
盛り上がる人とかとの方が
いいんじゃないですかね。ハハハ」
俺のことを嫌ってるのか
愛想笑いを交えて断ってきた。
なんとなく今の彼女は
失礼だけど………
ちょっとひねくれてる感じもする……。
彼女とは中学1、2年が同じクラスで
彼女は
控えめだけど優しい子という印象だったから
その頃から比べると
やっぱりちょっと変わった気もした。