「人に惑わされてる自分なんて………
ほんと…………みっともないのに…………
テテのせいで……
本来の自分が失われて………
ダサくて…………
中途半端で…………
もう…………生きてるのも恥ずかしい………
自分がだいっっ嫌い………」
彼女自身は全然悪くないのに
自分まで責め始めて
傷だらけになっていく彼女に
いたたまれなくなる。
「ヌナ…………ホントごめん………。
傷つけてごめん………。
ヌナに不幸を感じさせてしまったのは……
俺のせいだ………」
彼女は悪くない………
僕が全て悪いと
誠心誠意謝った。
彼女が弱い力で
僕の胸をポカポカと叩くけど
もっともっと酷いことをしてきた僕には
優しいくらいだった。
やっぱり僕は最低な人間なんだと
自己嫌悪になっていると
「………………責任とって……」
そう聞こえてきて
「…………え?」
僕は彼女の言動に驚き
彼女から少し体を離して
腕の中にいる彼女に目を向けた。