「イラつくのに………でも……
気づいたらニューヨークに来てた。
事務所が俺たちを休ませる為に
くれた休みなのに
俺は大人しく韓国に居られなかった……。
ヌナを傍に感じたくて………
フラれ続けても……
ヌナを好きでいたかったんだ…」
僕が辛い気持ちを溢すようにそう言うと
彼女はゆっくりと僕の方を向いた。
「なんでヌナを諦められないのか…
ヌナじゃないとダメなのか…
正直俺には分かんない。
でもヌナは唯一……
フラレても俺が追い掛けたくて
何でも知りたいって思う女なんだって……
それだけはバカな俺だって分かった」
彼女と真っ直ぐ目が合う。
でもすぐに彼女は目線を下げた。
「ヌナ………好きなんだ………。
ずっと忘れられない………。
もう二度と傷つけない。
約束する。
だからもう1回………
付き合って欲しい………
これでもう最後だから………」
僕は彼女の手を親指で撫でるようにしながら
彼女に向かって
意を決して
そう告白……………
いや、お願いをした。
すると突然
彼女の目からは
水が湧き出すかのように
涙が溢れ出てきて
僕はものすごい焦ったし、驚いた。