彼女は僕を見て
それから目を反らす。
何かを考えているような表情。
表情的には
どこか暗い感じがして
あぁ………無理そうだなと思った。
やっぱり
ニューヨークに押し掛けたところで
彼女の気持ちが僕に向くわけないか………
そう思ったところで
彼女は再び僕に目を戻した。
彼女へ視線を返すと
彼女は何も言うことなく
ただゆっくりと頷いた。
え……………?
OKってこと…………?
だよね……………?
僕は驚きの展開に
一瞬固まったけど
チャンスを貰えたことが嬉しくて
飛び跳ねそうだったけど
そこは抑えて
でも思わず
「よし………」
とガッツポーズをした。