チャイムを鳴らした後
彼女の部屋じゃなかったらどうしよう……
とか
開けてくれなかったらどうしよう………
とか
色々と心配になってきて
思わず扉に背を向ける。
僕は知らず知らずのうちに
臆病になってしまったんだな……
そんなことを思っていると
「社長!
こんな朝早くにどうしたんですか!?」
と 懐かしい声音の韓国語が
背後から聞こえてきた。
会いたかった…………
そう思いながら振り返ると
彼女は案の定
ものすごく驚いていた。
ホントに
ものすごく驚いてるって感じで……
言葉通り
本当に目をまん丸くして
キョトンと僕を見上げている彼女が
ちょっと間抜けで
可愛くて
愛しかった。