髪の毛を隠したり


不自然じゃないくらいに
帽子も深く被って






空港では何とかバレずに済んだ気がする。
















顔が知られてるから



さすがに
パスポートと顔を認証させる時は





ちょっとだけ
保安官がアレッ て顔はしてたけど








守秘義務があるはずだから
そこからは漏れないと信じて………。

















飛行機も



長時間の搭乗でキツいのは承知の上で







僕が望んで


人に気づかれないよう
敢えてエコノミークラスにした。











久々のエコノミーは
乗り心地が悪くてキツかったけど









売れてなかった頃のことを思い出したし









彼女へ会うことへの期待と不安で

席はあまり関係なかった。











たまに不安になって


隣のマネージャーと
こそっと会話をしながら










たぶん誰にも気づかれずに
ニューヨークに着くことが出来た。















いつも海外へはメンバーと
スタッフ大勢で行くし





それだけに沢山のカメラマンや
ファンに追い掛けられるけど











今回のような本当の“お忍び“は初めてで


マネージャーと2人だけだから








なんとなく心細さもあって








まだあまり知られていないニューヨークでも


空港を歩くのはすごく緊張した。