彼女がどう思っているかは分からない。
でももし
アイドルという職業柄の色々を
抜きにして
僕を好きだと言えるのなら
僕は彼女と寄りを戻したい……………。
彼女はただ僕を好きでいてくれれば良くて
僕はそんな彼女を
今度はちゃんと守るんだ。
そういう強い想いがあった。
ただ
アイドルとしては恋愛はタブー。
だから僕は
これまで以上に
バレないよう最善を尽くしていく。
パパラッチは
追い掛けられたらもう終わりだから
気をつけて動く以外は
あとは運だと思う。
とにかく場所を選んで
誰か怪しい人が居ないか
センサーを張り巡らせる。
それしかない。
だから今回から特に気をつけるのは
事務所だと思った。
特定の誰かと
恋愛関係にあると
勘づかれないようにしなければ………。
なぜなら
事務所が○○ヌナに手を出すことも
有り得るからだ。
僕が社会的に
または事務所から色々言われるのは
耐える。
彼女と居れるのなら。
でも
僕のせいで彼女を苦しめたくない。
不幸にしたくない。
だから僕の考え、行動の軸は全て
彼女を傷つけないことを前提に
決まっていった。