そんなある日。
久しぶりにメンバーと
寮で夕飯を食べ終わった後の
束の間のフリータイム。
僕はナムヒョンと
次のツアーの
全体構成に関して話をしていた。
「今日の打ち合わせで曲順がこう
入れ替えなったけど
次の曲との兼ね合いを考えると
テヒョナは無理しない方が良い。
だから終わる直前で
テヒョナは俺の後ろに回って
そっと舞台袖にはけて……」
「あ~分かりました」
ダンスがキツい曲が連続して
更に僕がセンターの部分が多いからと
ナムヒョンが気遣ってくれた。
僕がツアー構成の自分のメモに
それを書き足していると
ナムヒョンは頬杖をついて
僕に問い掛ける。
「テヒョナ……………大丈夫か?」
「え?」
僕がその言葉にハッと顔を上げると
ナムヒョンは微笑んでいた。
「その構成で大丈夫です。
正直キツかったんで……ありがたいです…」
「じゃなくて
○○ヌナのこと」
「え……」
僕はヒョンの突然の問い掛けに驚いた。