こんな公の場で寝ちゃう程
疲れてるのに
最近会ってない私に色々と気を使って
付き合ってくれてるんだろうな……と
すごく申し訳なく思った。
今の彼は
私と付き合うことにメリットはあるのかな……
たまに彼のことを見ながら
ネガティブなことを考え
たまに漫画を読み
30分くらいすると
彼は目を覚ました。
「…………ん…………………あ、わり。
すっげ~寝てたわ」
彼は私の手に持っていた飲み物を見て
「一口くれ」
と手を伸ばす。
彼は喉を潤して飲み物を私に戻すと
何回か瞬きをして
「不思議だ……」
と呟く。
「何が?」
私が彼に目を向けると
彼は帽子を被り直して
「ここだとすげぇ寝れる」
とボソッと言った。