彼は階段を上がると
廊下を進んで
少しの所にあったドアを開ける。
ドアの脇の表示を見ると
『漫画喫茶』の文字が。
ドアを受け渡されて
私も中に入ると
彼に聞いてみる。
「ユンギってこういう所好きなの?」
意外だなと思っていると
「あ?来たことねぇよ」
なんて言うから
これまたえっ と驚く。
「なんかゆっくり出来んのかな~と思って…」
彼はそう言いながら受付をする。
あぁそういうこと………
なんてちょこっとだけ納得していると
受付が終わったようで
「あそこ」
と
巨大なソファベッドみたいになっている
場所を指差した。
移動しながらも店内を見回すと
結構カップルが居て
ハンモックの場所もあれば
ただの椅子だけの場所もあって
色んなタイプの場所で
それぞれ寛いでいるようだった。