「だって……
ユンギの今居る世界って
女性が沢山いるから……。
何も会えない私を選ぶ必要なんて…
ないでしょ…?」
いや、逆だろ……
その言葉そのまんまお前に返すよ。
「……なんだよそれ」
「だって………
ユンギ……たぶんモテるでしょ…?」
声を小さくして不貞腐れたように
そう呟く彼女が
ちょっとだけ嫉妬してくれたのかなって
なんか嬉しくて
思わずニヤけた。
「不安か?」
彼女は目を反らしたまま
何も答えなかった。
可愛いな………。
俺はたまらなくなって
彼女の腕を引いた。
「心配すんな。
お前が思ってるより
俺……お前のこと好きだから。
それに
俺に話し掛けてくるやつは
まず居ないから安心しろ」