料理が来るまでの間は
抱川での生活ぶりを彼に話した。
ユンギは私のことをじーっと見ながら
頬杖をついていて
つまんないんだろうなと思ったから
「ごめん……つまんない話で……」
と謝る。
「別につまんなくねぇよ」
でも頬杖ついてるじゃん……
と思っていると
丁度良く料理が運ばれてきた。
綺麗に盛り付けられた料理に
目を奪われていると
「とりあえず食うか」
と声を掛けられた。
「うん…。
いただきます…」
見た目だけでなく
味もやっぱり一流で
私は美味しいなぁと思いながら
夢中になって食べていると
「うまいか?」
向かい側の彼が
じーっと私を見ていた。
恥ずかしいなぁ……と思って
「うん……美味しい…」
とだけ答えると
「良かった。足りなかったらやる」
と言われる。
「大丈夫。足りるから」
我ながらどことなくぎこちない
静かな会話だった。