「あ?
あぁ………髪か?
すげ~派手だよな。
こんなん初めてで
まだなんかしっくりこねぇけど……」
じっと頭を見ている私に気づいて
彼は髪をわしゃわしゃしながらそう言った。
「……………似合ってる……よ」
恥ずかしいけど正直に言ってみる。
「思ってねぇだろ」
彼はそう言って笑った。
「何食う?」
メニューを見ると
全部値段が高くて選べなかった。
「え………なんか……
どれが良いか分かんない……」
そう呟くと
「コースだと人出入りして
俺嫌だから単品で良いか?」
と言われた。
私もコースは気が引けるから
その方が良かった。
「うん。
ユンギと同じで良い」
ユンギはフッと笑うと
同じものを2つ注文してくれた。