バスに乗る時に
待ち合わせ場所を彼に確認すると
私とユンギが出逢った
“マッサージ屋の所“と言われた。
なんで?って聞いたら
彼が予約してくれたレストランが
たまたまその近くだったらしく
人通りも多くないからということだった。
なんか懐かしいな………と思いながら
待ち合わせ場所で
身なりを整えて待っていると
マスクと帽子を深く被った
ユンギらしき人が来た。
彼はオーラがあって
一緒に歩くことに不安になる。
「よぉ。久しぶり」
彼の声を聞いて
やっぱりユンギだったんだと思うくらい
彼は芸能人感があって
ちょっと他人のように感じた。
私は周りを確認し
小さい声で
「早く行こ……」
と彼を急かす。
「なんで急ぐんだよ」
「バレるでしょ……」
私が少し怒ったように言うと
彼は余裕そうにフフッと口元だけ笑っていた。