「元々俺もソウルにいて
転勤になってこっちに来たんだ。

最初付き合いたての頃は
会いたがってくる彼女を
可愛いって思ってたけど……。
今は会いたいって言われても
そう簡単に会いに行ける訳じゃない。

彼女はまだ学生だから
金銭的にも来いとは言いづらいし…。
やっぱ学生だから考え方が子供でさ……
仕事忙しいって言えば
すぐに浮気疑ってくるし……
だからちょっと最近微妙…」









彼の話は共感できる。









遠距離はお互いの気持ちの理解も
難しくなってくるから……。


















でもヨンジュン先輩とは
違う点も沢山あった。








それは



ユンギが芸能人という
特殊な存在であることが関係している。









ユンギと私が会えないのは
ソウルに居る頃から。





今に始まったことじゃない。











金銭的な問題ではなくて




時間と立場の問題。












ユンギは寝る時間もないくらいだし






もう外に容易く出掛けられる身では
ないだろう。













心の距離が






やむを得ない事情で生まれてくる……




そんな状況だった。













「やっぱり近くに居ないと
気持ちは離れていくもんなのかね…」







それでも彼の言葉は




自分自身に掛けられているようで
心が痛んだ。










ユンギ………

















私たち………












上手くいくかな…………