「アーティスティックな人って
気難しくないの?」
そう聞かれて
私はユンギを思い浮かべる。
「気難しいというか……
少しだけ………怖い感じもありますけど…
お互いあまり干渉しないので
わりと穏やかな感じだと思います」
「へぇ~
でもシセリさんは
彼に合わせられるから
一緒に居られるんだと思うな…」
そう急にトーンを落として言う彼に
少し驚いた。
「俺もさ
彼女いるんだけど
最近あんま上手くいってなくてさ…」
なんとなく他人事じゃないと思って
私は珍しく踏み込んで聞いてみた。
「どうしたんですか?」
「俺も実は遠距離で…
彼女はソウルの大学に通ってるんだ」
私と年が近い彼女で
しかも
同じような状況だったことに驚いた。
「ビックリしたよ。
なんか似てて…」
お互いの似たような話に驚いたようで
なんだか面白かった。