「付き合ってます」
彼女が僕に気を遣って
否定しようとしていたけど
僕はハッキリと肯定した。
すると横に居た彼女がギョッとして
僕を見る。
「やっぱりそうなんだ…。いつから?」
「数ヶ月前からです」
具体的に言うのは控えたけど
この際把握してもらった方が
いいだろうと思って
ハッキリ言うことにした。
「どういう繋がりで付き合ったかまでは
聞かないでおくし
プライベートはある程度任せるけど
今後はもっと気を付けなきゃならないのは
分かってるよね?」
上層部のスタッフだから
やっぱり会社としての立場が強い。
少し圧のある言葉だったけど
何を謂わんとしているかは分かる。
「彼女との交際は続けていくつもりです。
だから行動はこれまで以上に気をつけます」
僕はスタッフに負けることなく
ハッキリと意思を伝えて対抗した。
「まず分かった。
会社の人間であることは
忘れないようにね…」
スタッフからは
その忠告だけで終わった。