彼にそんなことを話して



我ながら
バカみたいなことしてるなぁって思った。






案が浮かばないからって
なにも徹夜でやんなくてもいいのにね…。









やっぱり私は仕事バカなんだなぁ
なんて思っていると








彼は



「何やってんの……。
女が会社で徹夜なんて……。
体に悪いし、危ないし…」








穏やかだけど

呆れていて



そして怒っているようだった。














「私が好きでやったことだしそれに…」





仕事が上手くいってないことを悟られるのが
恥ずかしくて


プライドみたいなものが
私に言い訳をさせようとした。











だけど




彼の言葉は私の言い訳を遮った。










「ヌナは分かってない」










「ぇ…………」








「ヌナはすぐそうやって無茶する。
だからスタッフの時だって
無理して倒れたんじゃん。
……男とは違うんだよ?」








彼に叱られたことなんて
ほとんどなかったから



言い返したくなったけど









でも



過去に私はそれで
彼に迷惑をかけているから



何も言うことが出来なかった。