空港に着くと
韓国とは違う空気感にハッとした。
韓国ではプライベートなことに
多く脳を使ってしまったから
今からはまた厳しくなる。
私は一緒に来た社長と
今後について話をしながら
ニューヨークの住まいへ向かった。
「また時差ボケなっちゃうだろうから
明日の夕方までお休みでいいよ。
明日の夕方迎えに行くから
オフィスで他の社員と
少しミーティングしよう」
「分かりました」
社長と別れると
私はアパートへ入る。
ここでやっとケータイの電源を入れた。
すると
テヒョンくんからのメッセージが届いた。
私がBig Hitに居た頃は
確かに毎日のように会っていた。
まぁあの頃は
彼とそういう風になるとは
思ってもみなかったけど……。
付き合い始めた頃からは
あまり会えなくなった。
私は職場が変わって
BTSも
“世界のBTS“と言われ始めていたから
私と会う時間なんて
彼にはなかった。
スキャンダル報道とか色々あって
私にとっては当然のごとく
彼は遠い存在になっていったけど
彼から遠いと言われるなんて……。
私は彼のメッセージから
妙に考え込んでしまった。
