「……?何がですか?」
「テヒョンくん…」
社長はじーっと私を見ていた。
「良いも何も…」
「僕応援してるのになぁ…」
一体この社長は
なんなんだと思ってしまう。
だって仕事じゃないの!?
普通の社長なら言えないけど
この方だから良いだろうと思って
「社長はなんなんですか。
仕事が優先に決まってるじゃないですか!」
ちょっとだけ怒った感じで言うと
「うわ~こわっ」
と変顔をしていた。
あ……………
なんかテヒョンくんに似てたかも………
こんなことで彼を思い出すなんて……
「いやぁねぇ……
テヒョンくんと色々すれ違いがあった後は
ずっと僕に付き添って
仕事頑張ってくれたから…
息抜きというか
プライベートはやりたいように
やって欲しいなと思ってさ。
今君が主体となって
プロジェクト頑張ってもらってるから
ポイッてほっぽり出されるのは困るけど…
君が欲しいと思ったタイミングで
休みもとれるように配慮するから。
もし彼との時間が欲しかったら
遠慮なく言うんだよ?」
この社長は
どこまでもお節介を焼きたいらしく
そんなことを言い出した。
こんな社長
どこを探してもいないだろう。
たぶん社長は本当に
私とテヒョンくんの
関係の復活を望んでいる。
社長と彼は本当に相性が良いようで
今も連絡を取ってるらしいから……。