私の仕事の方も
本格的に忙しくなってきていて
再びニューヨークへ
戻らなければならなくなった。
そのことをほのめかすと
テヒョンくんは
いつからいつまで行くの?
帰ってくるよね?
と何回も確認してきた。
彼は私の失踪(失踪でもないんだけど)が
相当トラウマになっていることが
なんとなく分かる。
なぜなら社長にも
確認を取ったようだったから…。
社長からは
「ニューヨークでもちゃんと
連絡くらいとってあげて」
とか
「なんなら会う時間も作ってあげるよ」
とか言われて
またお節介が始まった。
私としては
彼のスキャンダルの真相を知って
もう納得しているし
怒りとか
そういう負の感情はなかったから
彼にもう黙って居なくなるとか
そんなことは考えていなかった。
でも
仕事が落ち着くまでは
彼のことは考えられそうもなくて……
今まで通り
聞かれたことには答えて
普通に友達として接しようと思っていた。