そんな時
普段は聞こえてこないような
俺を心配してくれる
優しい声が聞こえてくる。
「大丈夫…?」
そうか……
彼女が居ると
こういう所が違うんだ……
でも俺は
場所もタイミングも構わず
ガンガンとする頭痛にイライラして
頭をかく。
せっかく彼女に会えたのに
この頭痛………タイミング最悪だ……。
しかめた顔をしながらも
心配してくれた彼女に目を向けると
動揺した顔をしていた。
心配してくれたのに
俺何も言葉を返せなかった……
そのまま黙って行こうとした彼女を
俺は慌てて呼び止めた。
「シセリ」
彼女はビクッとして振り向く。
振り向いた彼女は
少し怯えたような表情に見えた。
「ちょっと来て」
彼女を隣に呼ぶと
俺はパソコン類を片付けた。