僕たちメンバーは
スタッフが出してくれた車に乗り込み

寮へ向かった。















その帰り道。














隣に座っていたジョングクが



「ヒョン」



と話し掛けてくる。















「俺の相手役だったミョリって子…
ヒョンのこと、たぶん好きですよ」








ジョングクの突然過ぎる話に

僕は驚いて言葉が出なかった。











「俺との撮影の合間に色々と話をしたら
彼女、ラッパー志望らしくて
ヒョンのミックステープとか
すごい聴いてるって言ってました。

普通ラッパー目指すなら
女性ラッパーを参考にした方が
いいんじゃないかなって思ったんですけど
さっきもヒョンの所デレデレしてましたし
なんかそういうことかって思いました」








だからジョングクがこっちを見ていたのか…


と納得する。











「もしかして
ジョングガあの子が好きとか…?」








だから気になってたのかなと思って
そう聞くと




彼は半分笑って






「まさか。
俺はああいうのタイプじゃないんで」


とハッキリ言った。











「一応……気を付けてくださいね」




「え……何が?」




「ん?なんとなく…
何ってないですけど
めんどくさいことに巻き込まれないように
ってことです」




「おぅ…」