「一応……休み取れそうなんですが……」



「ホント!?
じゃあ打ち合わせ来てくれる?」



「えっと……オッパは……
私と一緒に居れるんですか…?」











たぶん


彼女は一人にされるのが怖いんだろう。










無理もない。



知らない人たちに囲まれるのは
誰だって怖いものだ。




 







僕は彼女を安心させるように
穏やかに




「もちろん一緒に居るから大丈夫だよ。
だって俺の相手役するのに
隣にいなくちゃ意味ないでしょ?」




そう返した。















「良かった………。
それなら……行ってみようかな……」








彼女がそう言ってくれて



内心不安だった僕は嬉しく思った。











「ありがとう!!!
じゃあマネに言っとくよ!
詳しくはまた今度連絡するから!」



「あ、はい…分かりました」










僕は嫌かもしれないのに
良いよって言ってくれた彼女に




「モヨナ、ホントにありがとう」



もう一度感謝を伝えた。










彼女は少し照れたような感じで

 

「オッパの役に立てるのなら…」



と言ってくれて











あぁやっぱり天使だ……











僕は天使のような優しい彼女に
愛しさが込み上げた。









 





電話を切った後もニヤついていたのか




通り掛かったマネージャーが
半笑いで声を掛けてきた。









「ホソギ、何ニヤついてんだよ」