「色々考えてさ、思い付いたんだ~
ここなら安心でしょ?
2人の空間だし
マスコミも追っては来ない」







彼はそう微笑んで

自身のバッグをあざく。










私が状況にちゃんと理解出来ないでいると



彼はバッグから飲み物を出して
1つ差し出してきた。











「はい、これコリちゃんに」








彼がくれたのはイチゴミルクだった。









「あ、ありがとうございます」











私がじーーーっと
イチゴミルクのボトルを見つめていると



彼はサングラスを外しながら









「コリちゃんが好きそうな
飲み物のイメージで買った」




そう言った。













私ってこういうの飲みそうに見えるんだ……








私は実際の自分との違いに
思わずふっと笑った。













「あれ?違った?」




彼は顔を覗き込んでくる。











「あ、飲めますよ!大丈夫です。
ありがとうございます」




一瞬だけ目を合わせて
すぐに反らした。









恥ずかしい……













「もしかして……甘いのより
意外と苦い系が好き?」






彼がニヤッと笑ってくるから







「……そ……そうですね」




私もちょっと笑って正直に言う。













「や~~僕もまだまだだね~」



なんて悔しそうに言っていた。