彼と連絡先を交換してからというもの
彼はすごくマメなのか
毎日のようにLINEをくれた。
内容は到ってシンプルなものだけど
こんな感じ。
私は不器用で何と返すか悩んでしまって
結局ほとんど返せなかったけど……
自分の方が大変な状況だろうに
友達想いで
気遣いが多くて
大変そうな人だなぁと思っていた。
ソクジンくんと関わるようになって
2ヶ月くらい経ったある日のこと
仕事終わりに
私が働いているオフィスビルの1階で
同僚と別れて
すぐに忘れ物に気づいた私は
オフィスに戻ろうと
エレベーターの方に引き返していた。
するとふいに
背後から名前を呼ばれたような気がして
ハッと振り返る。


