私はその後も
わざと会話が弾まないように
淡々と返していた。
それなのに彼は次々に話を振ってきて
私は心底不思議な人だなぁと思っていた。
「コリちゃんって
今の会社で何してるんだっけ?」
私は段々と
彼の質問は
聞く意味があるのだろうかと思い始める。
彼がそんなことを知って
一体何になるのだろうか……。
住む世界は全く違って
これからも関わることなんてないのに…。
私はひねくれているから
意味のない質問に答えることが
もう何だか苦しくなって
酷い返しをした。
「あの…ソクジンさん………
私のそんな話を聞いても
何も得しないと思いますよ…」
きっと
なんでそういう言い方するの?
って私を不快に思って
去っていくだろう
そう思っていたから
彼の返しにはビックリした。
「僕は得するんだよな~
だから教えて?」
私は唖然として
目をパチクリさせた。
意外な反応過ぎて
何も言葉が出てこなかった。