彼は背がすごく高くて
見上げるには首が痛かったので
顔を前に戻すと
彼は私の横に座ってきた。
私は突然やって来た彼に動揺し
緊張して
思わず距離をとった。
彼をチラッと見ると
肌は光るように綺麗だし
顔はすごく整っているし
やっぱりすごく気後れした。
「コリちゃん飲んでる?」
どうして社交的でもない私にこうやって
わざわざ話しかけにくるのかな………
やっぱり私には
ただただ疑問だった。
「飲んで……ます」
「なんで敬語?」
ソクジンくんは私を見てフフッと笑った。
私は彼と目を合わせられなくて
「なんとなく……です…」
と下を向いたまま答えた。
「コリちゃんは結構お酒は飲めるの?」
「ひ…人並みです…」
「僕も人並み。
でも飲むのは結構好きなんだよね~」
「そ……そうなんですね」
気さくに話しかけてくる
ソクジンくんに対して
私はすごくたどたどしくて
周りから見たら変な感じだったと思う。
正直
私はあまり
ソクジンくんと話をしたいと
思っていたわけではなかったし……。
なぜなら
私は騒ぐのとか苦手だし
昔から端で
クラスのイケイケ女子とか男子を
見ているだけの地味なタイプだったから…。
ソクジンくんの周りには
やっぱりイケイケの人たちが寄っていくし
彼のような
キラキラした世界に生きて
みんなから憧れられるような
そんな人は苦手というか
関わりたくなかったから………。
※イメージを膨らませる為、画像お借りしております。
