「え!アヨナ!?
すっっごい綺麗になってて
全然分からなかった!」
彼女は当時の面影がほとんどなくて
声を掛けられなければ気づかない程
すごく綺麗になっていた。
「それはこっちの台詞。
コリだって気づけたのは
ココにホクロがあったからだよ~?」
そんなことを言う彼女と
久しぶりにケラケラ笑った。
アヨンに再会出来たから
やっぱり来て良かったのかも………
そう思うのも束の間
周りの状況に改めて目を向けると
決して良かったとは
思える状況ではなかった。
「ねぇアヨナ。
なんでこんなに人がいるの…?
みんな同級会に来たって訳じゃないよね…?」
私が彼女にそう問い掛けると
彼女は驚いた顔で私を見た。
「え……コリ知らないの?
今日うちのクラスに居た
キムソクジンが来るって噂。
たぶんこの人たち
その噂をどっかで聞き付けて来たんだよ」
「ソクジン……」
そういえば
うちのクラスで
アイドルになった人がいるとかなんとか
聞いたことがあるような………
でも正直
アイドルになるような人が
同じクラスに居た記憶なんてない。
「え………コリ本当に知らないの!?
ほら、BTSのジン!」
「あぁ………………
え……!?」