今までどこにでも出没していたような彼女が

急にそんなこと言うなんて…と思って




僕は更に踏み込んで聞いた。





 



 



「お金貯めるって……
何かやりたいことでもあるの?」





「え……っと……
旅行………でも行こうかなって……」






「旅行?誰かと?」






「えっと……1人…です」









僕の問いかけに
少し考えて話す感じに
とても違和感があった。













「本当に?」





「はい…」 





 







何か隠しているのだろうか………










そう思って更に聞こうとすると








「あの……ホソクさん…
私、今やらなくてはいけないことを
思い出して……
そろそろ……」




と言われた。











僕は消化不良だったけど




仕方なく





「そっか。じゃあまた今度」






と電話を切ることにした。












仕事に関しては
彼女のアドバイスで
気持ちが軽くなったけど









彼女の様子はおかしくて
どうもスッキリしない。










その日は翌日の為に
早めに寝るようにしたけれど





僕は翌日になっても
そのことが気になっていた。