他愛もない話をしながらお昼を済ますと


彼女はこんな俺の無駄なお節介にも
感謝してくれて


今日は支払いをさせてと言ってきた。







でも
俺は頑なに断った。




女に奢られるなんて
やっぱダセェと思ってた。








しかし彼女は





「ねぇユンギ。
私、ユンギにごはん行く度に奢られるなら
もうごはん行きたくない」



とか言ってくる。








「は?なんでだよ」


「食べさせられてる感が嫌」


「意味不明なんだけど」


「私たち、タメでしょ?
だったら対等が良い。
じゃないと
言いたいことも言えなくなる気がする…」








やっぱ変わったヤツだと思った。



でも彼女の考え方は嫌いじゃない。






「はいはい……」





俺は彼女が納得すればいっかと思って
そのお店ではご馳走になった。





「悪ぃな」

「全然。お金大事にして」





そう言う彼女の姿は大人で
自立していて
美しく見えた。











その後は
彼女の希望で公園に行った。





公園と言っても
子供が沢山いるような所ではなく

休憩できるベンチがいくつかあるような所。






俺たちは
道端の移動販売で飲み物を買って
ベンチに座った。












「そういえば茶髪にしたんだね」



彼女は突然
俺の髪色のことを言ってきた。 








「仕事柄な…」


「色々髪色とか変える感じなの?」


「たぶんな。
Hip-hop系のグループだしな」


「あ~そっか……」









「お前は嫌い?奇抜なのとか」




好き勝手はできないけど
彼女の好みを一応聞いておきたくて
聞いてみた。






「別に……嫌いとかはない。
似合ってればいいと思う」



それを聞いて
内心ホッとした。



たぶん俺はどんどん
奇抜なスタイルになっていくから。
俺の意思関係なしに……。







そんなことを思っていると
彼女から


「ねぇ」


と声を掛けられた。






「ん…?」



と顔を向けると
彼女は真っ直ぐ前を見たまま問いかけてきた。












「前言った気持ちって……
あれから変わってない…?」