日に日に体重が減り
不眠が2週間近く続くと
痩せたというよりも
やつれた感じが出てきて
ダンスの練習がかなりキツくて
耐えられないくらいになってきていた。
その頃には僕自身の危機感よりも
周りの危機感が強くなってきて
マネージャーとの面談が毎日なされ
食事の管理も厳しくなった。
ファンからも
「テテがげっそりしてる……」
「さすがに痩せすぎてヤバイんじゃ…」
と心配された。
ある日の面談の時のこと。
マネージャーに1枚の封筒を渡された。
「外部に絶対に漏らさないって
約束してくれる?
じゃないと僕、たぶん首になる……」
僕は何の話か分からないまま
封筒の中身を確認した。
そこには1枚の紙が入っていた。
それには小さく住所が書いてある。
それはソウルからだいぶ離れた
田舎町の住所。
「○○さんの実家。
彼女がここを辞めたのが
わりと最近だったから
データがかろうじて残ってた」
僕は目を見開いた。
「彼女がそこにいるかも分からないし
記者に見つかると悪いから
直接は行かない方がいい。
彼女の母に
手紙を書いてみたらどうかと思って……」
僕はその1枚の紙に
ほのかな希望の光が見えた。
僕はメモを封筒にしまって
すぐに鞄に入れる。
「絶対落とすなよ!」
マネージャーが釘を刺した。
「マネヒョンには頭が上がりません!
首になんかさせません!
ほんっとうにありがとうございます!!」
僕はマネージャーに抱きついた。