LINEも送ってみた。









けれど

こちらも既読は付かず

返信もなかった。











僕は痺れを切らして

仕事の合間にもう1度電話してみた。













「この電話は
お繋ぎすることができません」





聞いたことのないアナウンスが流れた。










ネットでそのアナウンスについて調べると



『着信拒否』

と出てくる。







僕はそれで
LINEもブロックされたのだろうと悟り





彼女との連絡手段を全て失った僕は
絶望した。

















最後の砦であるアパートの状況も
報道の通りで




マネージャーが大家さんに確認したけれど
行き先も分からないと話していたらしい。






僕は彼女との接触の手立ては
全て絶たれることとなった。














「どうするか……。
実家も分かんないしね……」


「…………」




















「……………   あ!」


「え?」


「さっき電話したら
着信拒否されたって言ってたよね?」


「はい……そうですけど…」


「だとすると
どっかにはいるってことでしょ!?」


「…………?どういうことですか…?」






僕はマネージャーの言ってることの意味が
全く分からなかった。






「拒否するにも操作が必要でしょ?
だから
最悪の事態にはなってないってことは
分かったじゃん」



マネージャーにそう言われて
頭で整理して

やっと言ってることの意味が分かった。




それが分かっただけでも
心底安心した。