翌朝
目が覚めて
ふとケータイを見ると
着信が1件入っていた。
それはテヒョンくん。
夜中の3時に来ていた。
韓国での彼の状況は分からないけれど
だいぶ間が空いての連絡だった。
LINEは消したし
ここは時差があるし
別に今更
何を話したらいいかなんて分からない。
社長に新しい世界を見せてもらう
せっかくの機会。
テヒョンくんを忘れられる機会でもある。
私は一瞬躊躇しながらも
彼の番号を削除し
着信拒否設定にした。
ニューヨーク3日目。
今日のスケジュールは聞いていない。
とりあえず着替えて待っていると
社長から電話が掛かってきた。
「今日15時まで予定ないんだけど
何かしたいことある?」
「え、そうなんですか?
うーん………」
「別に僕の同行でもいいんだけど…。
1人でフラフラしたかったら
してきてもいいよ」
「え…じゃあ……
ちょっとお散歩してきても良いですか?」
「いいよ~
じゃあ14時にホテルのロビーで」
「分かりました」
私はなんだか
ニューヨークに興味が沸いてきて
町並みを見ながら歩いてみたくなった。
私は身支度をすると
1人ホテルを出た。
帰り道が分からなくなりそうだったから
注意を払いながら
宛もなく街を歩いた。
お昼時は気になったレストランで
食事をしてみたりして
ニューヨーカーの気分を味わった。
約束まで1時間あるからと
小さなショッピングセンターの中を
見て回って歩いたりもした。
するとアメリカのメーカーの
化粧品売り場に辿り着いた。
手にとって見たりしていると
韓国のメーカーのものとの違いに
色々と気づく。
もっとこうしたら
私も買いたくなるなぁとか…
もちろんアメリカの製品も良い所もあった。
医療的な部分はきっと進んでいるから
薬用とかそういったものは
本当に良いものも多いはずだ。
気づいたら興味が全て
化粧品とか生活文化に向いていた。
そして私はこの時間に1つ決心する。
約束の時間が近づいたことに気づき
私はショッピングセンターを後にした。