そっと中庭への入り口の戸を開けると
「あ、来た来た」
ホソクさんがすぐに気づいた。
なんか恥ずかしいなと思って
入り口で立ち止まってると
「どうしたの?」
彼が近寄ってきて
そう問いかけてきた。
「ここに私以外の人がいることが
変な感じがして……」
彼はふっと笑って
「ねぇ
どこに座ってお弁当食べるの?
地面座っちゃうの?」
と聞いて来る。
私はコンクリートブロックを指差した。
丁度ブロックは2つある。
ホソクさんはそれに腰掛けると
「え、硬っっ!!」
と叫んでいて、思わず笑った。
私ももう1つのブロックを動かすと
彼の近くにそっと座った。
私は緊張しながらも
いつも通りにお弁当を準備していたけど
なんだか横からホソクさんの視線を感じて
手が震えた。
「ホソクさんのお昼は………?」
「ないよ」
「え?
私、1個しか持ってきてないですよ…!?」
彼は持ってきていて
だから誘ったんだと思ってたから
私は焦った。
「そんなの知ってるよ。
ただモヨンちゃんと
お喋りしたかっただけだから」
どういうこと……?
ただただ困惑した。
「え……でも………一人で食べるなんて……
なんか変ですし……
申し訳ないんですけど……」
「いいから食べてよ。
俺は後で食べるし。
お昼休憩終わっちゃうよ?」
「あ………はい……………」
私は緊張しながら食べ始める。
味が全然しなかった。
だってホソクさんが私のことを
ずっと見ていたから……