お酒を飲んだせいか
眠くなってきた気がして
「グク……そろそろ寝る?」
と声を掛けた。
「寝よっか」
「そっち寝心地悪そうだから
私のベッド使って」
と言うと
「ヌナのベッドだからヌナが寝なよ」
そう言いつつ
彼は私を離してくれなかった。
離して……と
背中をポンポン叩くと
ようやく解放してくれた。
「ホントに布団で大丈夫?
疲れてるでしょ?」
「大丈夫だって」
彼がそう言うから
照明を暗く落として
私は自分のベッドに入って
顔の辺りまで布団を被った。
「おやすみなさい」
そう言って目を閉じる。
それから10分程経っても
何故か眠れない。
さっきは眠いと思ったのに……
グクがいることに
緊張してるのかな……なんて思って
目をぎゅっとつぶった。
少しすると
突然ベッドがギシッと沈んで
人の気配がしたので
パチッと目を開ける。
目を開けると
暗いけど
顔の前の方に気配を感じた。
心拍数がとてつもなく上がって
「グク…?」
そう呟くと
「やっぱり起きてたんだ」
そう聞こえてきて
少し体重がかかるのを感じた。
私は彼が
私の上にいることに動揺していると
グクは突然
私の唇を自分のではむはむしてくる。
そして
グクは顔中色んな所にキスをしてきた。
「ね……グク………
チュー………しすぎだよ………」
彼のキスはいつでも優しくて
さっきは少し怖いと思ったけど
段々幸せな気持ちになってきた。
「半年分」
「え……?」
「半年もできなかったから」