メンバーと正直に胸を内を話したことが
転機となって
それからは少しずつ
彼女が戻って来れるようにと
環境を整える準備が進められた。
というのも
メンバーみんなが
彼女の家政婦業務復帰を望んでいて
そのことを事務所側に話してくれたので
徐々に考えてくれるようになった。
彼女のことを抜きにしても
事務所としては
僕達の寮を変える話は出ていたようで
その寮をどこにするかは
家政婦のことも考慮して進められた。
事務所は
新しい家政婦を雇う方向で
考えていたようだけど
そこはメンバー内では
説得しようと話が固まったので
僕達の活動において
いかに彼女の人間性がマッチしているかを
ナムヒョンを中心に説得した。
僕と彼女の噂が立ったから
また戻ったりしたら余計疑われると
事務所は渋ったが
彼女が被害者になったことで
社会的目線は暖かくなったし
あんなことがあっても
仕事をしようとしているという姿勢を
見せることができたら
ずるくやってきたのではないと
証明できる気もして
そこは何とか
彼女の人間性について
僕達で説得していくことにした。
これは彼女次第ではあるけれど
僕達の活動において
彼女は必要であると説得を続けた。
説得を続けること2ヶ月。
新しい寮の候補が事務所から公開された。
どれもすごく設備が良くて
今の寮の数倍は良かった。
でもメンバーはみんな
彼女が住むことを考えていたようで
セキュリティ環境的に良いと思われる
1つの候補に
満場一致で決まった。
家政婦に関しては
住み込みの方向で話は進み
あとは誰がやるか
そこまではこぎつけた。
そして僕達の説得によって事務所側は
『寮を引っ越した後に
指定された日時に彼女が
一度新しい寮へ来れた時には
寮母の候補に入れる』
との条件を出してくれた。
メンバーは
''あとはジョンゴギと
○○○ヌナ次第。
ジョンゴギが彼女を説得するしか
手立てはない''
と言うことで
後は僕に委ねられた。
僕は
また協力してくれるという
サンウさんに相談して
計画を立てた。
今回は今まで以上に
大変なことになる。
確信は皆無。
僕は不安を抱えながら
愛する彼女を迎えに行く計画を
遂行することにした。
その頃には
彼女に連絡する勇気が出て
かなり久しぶりにLINEを送ってみた。
でも案の定
何日経っても既読が付かず
ブロックされたんだろうなと勘づく。
それでも僕は
諦める気にはならなかった。
