寮に戻るとジミンが


「ヒョンお帰り~」


と出てきてくれた。








「どこ行ってたんですか?」


「どこにも行ってないよ」


「え?どういうことですか?
………というかなんか元気ないですけど…
どうしました?」


















「………フラレた」



「え~~~!?」







ジミンはすごく驚いていた。









何回も説明するのが面倒なので

僕はメンバーを集めて



何故一緒に帰らなかったのか
事情を説明した。








彼女のことについて
所々で質問攻めに遭って話は進まないし

メンバーにこんな話
したことがなかったから
すごく恥ずかしくも思った。









「ホソギヒョンが
抜け駆けしてたなんて~!」

「え、誰ペンですか?ホソギヒョン?」





ジョングクにそう聞かれて
答えたくはなかったけど






「ジョンゴギだって」


と教えてやった。





ジョングクはニヤーッと笑っていて
少しムカついた。













「で、フラレた理由は?」


ユンギヒョンがストレートに聞いてくる。





僕が彼女に告白した後
彼女は少し考えて
こう答えた。








「ホソクさん。
こんな私と付き合いたいだなんて…
ありがとうございます…。
ホソクさんの暖かい言葉……
すごくすごく嬉しいです……。


でも……
お付き合いはできません……。
ごめんなさい………」






僕は思わず目線が落ちていった。








「理由………聞いてもいいかな……?」


僕は自分が納得できるようにと


怖かったけど
彼女にそう問いかけた。










「私はもう……………
誰とも付き合いたくないんです。

ホソクさんだからって訳では決してなくて。

人に依存したくないし
一人が楽なので………。

ホソクさんは私には勿体ないです。
相応しい人が他に沢山います。

だから……
私とはこれからも
友達でいてくれたら……嬉しいです」






彼女はそう答えた。











「な~んかスッキリしないですよね」


ジミンは頭をかしげた。







「ですね。
好きじゃないって
言われた訳ではないですよね。

ただ何かを引きずっているような…
そんな感じしかしないです」


ジョングクもそう言った。








「諦めるにはまだ早そうだな」


「またアタックしたらいいんですよ。
ヒョンはカッコいいから大丈夫!」



ナムジュンもテヒョンも
そう言ってくれるから
元気が出てきた。








「そうだな…………
もう少し頑張るか………」


「希望のJ-HOPEヒョンだから
そこは明るく前向きにいかなきゃですよ!」





ジミンの言葉にまた背中を押された。