「ジョングクさんは
○○○さんが襲われたと知って
真っ青になりながら
病院に駆けつけたそうですよ。
でも意識が戻られなかったので………
渋々仕事に戻って………。
先程サンウさんに
目を覚ましたことを連絡しましたから
ジョングクさんもきっと今頃
ホッとしたことでしょう」
グク………………………
「芦野さんもお忙しいのに……
すみません………。
あの………更にご迷惑おかけしますが……
皆さんに
私は元気だとお伝えいただけますか?
今まだ動揺してて……
あまり人に会いたくなくて…………」
「分かりました。伝えておきます」
「すみません………」
「いえいえ。
ゆっくりお休みいただきたいですし
私もそろそろお暇します。
何かありましたらこちらに連絡を……」
芦野さんは
電話番号を書いた紙を置いて
病室を去って行った。
こうして誰も居なくなった病室で
私は時間を掛けて
これまでにあったことを振り返った。
手首にはぐるぐるに巻かれた包帯。
反対の腕には点滴。
彼に恋をして
韓国に来た私は
1年もしない間に
本当に色んな事があって
3年くらいの時を過ごしたのではないか
と思うくらいだった。
正直、疲れた。
彼と付き合うことは許されないと
神様が私に罰を与えたのかもしれない。
私は眠れぬ夜を過ごした。