当然こんなタイミングで告白されるなんて
誰も思わないだろう。
ナムさんじゃなくてもきっと
この反応だったと思う。
でも彼は
理解できてるかなと不安になるくらい
瞳孔すら動かなかった。
「急にこんなこと言ってごめんなさい。
迷惑だって分かってます。
身の程知らずだってことも……」
彼は誰もが憧れるような人だから
私のようなごく普通の人間が
釣り合うような人ではないとは
分かっている。
だけど一度きりの人生。
夢だった留学を叶えられて
奇跡的に彼と知り合えた。
別れる最後くらい
想ってる事を言って
すっきり次に進んだっていいんじゃないか
私は勝手にもそう思ってしまって
今までにないような
思いきった行動をしていた。
でもどう考えても
私の都合過ぎる告白だったから…
今告白するに至った理由は
彼に伝えるのが礼儀だと思って
私は言葉を続けた。