翌日の夕方


身支度を整えて
指定されたスタジオへ向かった。







その間にテヒョンくんから
休憩に入ったと連絡が来た。












予定通りだなと思って気分良く歩いていると










予定外のことが起きた。













スタジオの入り口付近に
人がごった返していたのだ。









どうしたのだろうと
背伸びをして中を覗くと



黄色い歓声が聞こえてきて
沢山の人が中へ押し寄せていく。












どうしよう…と思って
建物から少し離れた所で立ち尽くしていると



テヒョンくんからLINEが来た。












どうやらスタジオの入り口の様子が
分かっているようだった。









でも一人で入るなんて至難の技だよ…







警備員もいるわけだし
入れる訳がない。




























顔見知りの警備員さんは
確かに何人もいる。







挨拶を交わす程度だったけど
お互いにたぶん顔は知ってると思う。




















私は不安に思いながらも



状況的に仕方なく
従うことにした。


















しかし
しばらく経っても一向に人が減らない。






テヒョンくんだって
ずっと休憩ではないことを考えると
そろそろ行かなくてはならない。









私は意を決して
その人混みに飛び込んで行った。











人にもみくちゃにされて
ゆるく巻いた髪の毛も
だいぶ崩れてしまい……










やっとのことで
警備員の元に辿り着いたは良いものの


何と話せば良いのか迷った。










でもその警備員と目が合うと

笑顔で会釈をしてくれて





どうやら私の事を
分かってくれているようだった。









押し寄せる人波から
その警備員さんは守ってくれて




スタッフを装って
なんとか中に入ることができた。




 





「○番のミーティングルームにと
伝言を預かっております。
お気をつけて」





そう伝えてくれた警備員さんに私は
深くお辞儀をした。









そして
急いで指定された部屋へ向かう。













たどり着いた場所に私はハッとした。




「あれ……ここって………」