「困らせちゃって
悪かったなって思ってます。
初めから2人はお似合いで
付き合うんだろうなぁと思ってて
分かってて告白したんです」
彼はにこやかにそう話していて
落ち込んでいる感じはなかった。
「や………
お似合いなんて………あり得ないですよ…。
天と地の程の差です……」
私は事実を言ってて悲しくなった。
「○○さんは可愛いですよ?
テヒョンさんは
外見だけで選んでないと思います。
あれだけモテる彼が
○○さんに猛アタックするんですから
他の人にはないものを持ってるんです。
まぁ…不安になるのは分かります。
でも自信を持っていいんですよ」
私はスンギさんの言葉に
目頭が熱くなった。
「テヒョンさんを支えてあげてください。
同じ事務所にいる者として
彼らの背負ってるものが
あまりにも大きくて心配です。
彼を支えられるのは○○さんだけです」
彼にそう言われて
私は決意を固めた。
彼を支えることが私の役目だと。
それを全うしなければと。
「○○さん、涙が……」
彼に笑われて目元を拭うと
光るものが手についた。
「スンギさんの言葉がありがたくって…。
不安だったから…………」
少しヒックヒックしていると
スンギさんはにこやかに話をしてくれた。
「でしょうね。
あんなイケメンに言い寄られたら
疑うのは当然でしょう」
彼が同情してくれて
私はなんとなく安心していた。
「僕、実は…
今日○○さんにOKしてもらったとしても
断ろうと思ってたんです」