スンギさんと会う約束をした日。
20時少し前に公園へ行った。
スンギさんはまだ来ていない。
私はベンチに座ると
ふぅっと息を吐いた。
ベンチからはBig Hitの事務所が見える。
待つこと10分。
スンギさんは走って私の元へやって来た。
「いえいえ!
忙しいのに呼び出しちゃってすみません。
あ、どうぞ」
隣に座るよう促すと
スンギさんは飲み物を差し出してくれた。
「これどうぞ」
「あ…なんかすみません…」
彼は私に飲み物を手渡すと
ベンチに腰を下ろした。
やっぱり彼は気配りできる
紳士に間違いはない。
そう感心せざるを得なかった。
「やっぱり今忙しいんですね。
デビューするグループがあるとかですか?」
「そうなんですよ。
人足りてなくて…。
○○さんの手を借りたいくらいです」
「辞めて早々なので
一応少しは役に立つかな~」
私が冗談でそう言うと
彼も笑ってくれた。
「○○さんが話したいことって
僕が告白したことに関してですよね?」
スンギさんに先に話を持ちかけられて
私は緊張感が高まった。
「え………あ……そうです………。
あの…
せっかく私を好きだと
言ってくださったんですが……。
お付き合いは…………できないです………」
私は勇気を出して
少しつっかえながらも
ハッキリとお断りをした。
「そうですか……。
まぁ…そうだろうと思ってました。
テヒョンさんと付き合うんでしょ?」
彼に図星を言われて
私は正直に
「はい………」
と答えた。
「僕はそうして欲しいと思ってます」
「………え?」
私は彼の発言が意外で
思わず彼に顔を向けると
彼は私に微笑みかけていた。