「ヌナに聞きたいことあるって
言ったでしょ?
俺、ずっと気になってたことあってさ」
彼にそう言われて
妙に緊張してくる。
「この間、送別会あったじゃん。
あの時、俺が来る前は
あの男とずっと一緒にいたの?」
「え?あの男って?」
「名前忘れちゃったけど
前練習生の所でヌナが一緒に居た
同期とかって人」
「あ~スンギさんね……」
スンギさんの話を持ち出されて
緊張感が高まった。
「あの人とずっと一緒だったの?」
「ん~……
あんま覚えてないんだけど……
たぶんずっと話してた」
「…………」
テヒョンくんは一瞬無言になった。
無言が辛くなって
何か話そうと思った時
「ヌナ、告られた?」
「え…?」
なんで分かるんだろうと
私は内心焦った。
「あれは絶対
ヌナの事好きだろうなって思ったから…」
「………」
テヒョンくんが
そこまで勘が良いとは思ってなかったので
返す言葉も見つからなかった。
私、そんな素振り見せたかなぁ…
「やっぱりライバルか……。
OKしてないよね…?」
「え……?…………………うん………」
「とりあえず良かった…。
あ、今さ
先の仕事の予定組んでるみたいだから
オフあったら教えるね!
そしたら俺とデート! ね?」
彼にそう言われて
貴重な休みを
私なんかに使っていいのかな…
と思いつつ
彼の勘の良さに未だに驚いてる私は
「あ………うん…………」
とりあえず返していた。
彼に
「約束ね」
と言われて
電話を切った後も
私はボーッとしていた。